春節!中国人観光客の動向の裏には口コミ?!
「爆買い」
この言葉は、2015年の「新語・流行語大賞」に
選ばれましたよね。
日本に来た海外からの旅行客が、驚くような
大量の買い物をする現象を指す言葉ですね。
この海外からの旅行客で、まず思い浮かぶのは
春節の休暇を使って訪れる、中国人です。
テレビなどでも、中国人が爆買いする姿を
見ることもありますが、本当にスゴイですよね。
中国人にとって、今や人気の旅行先のひとつに
なっている日本。
2015年の春節も大フィーバーでしたが、さらに
2016年は、どうなるのでしょうか?
観光地に住む私にとっても、気になる問題。
春節の時期の中国人観光客の動向について
調べてみましたよ♪
春節とは?
中国圏で、1年で最も大切なお祝いのイベント、
と言われているのが、春節なんです。
爆竹をバンバン鳴らし、赤などのきらびやかな
飾りつけ、その様子は「世界一賑やかな正月」
と言われるほどです。
この春節とは、旧暦の正月のことなんです。
旧正月とは、太陰暦を使用した暦を使います。
1月1日を元旦とする太陽暦よりも、1年の日数が
短いので、春節の日にちも毎年変わります。
では、2016年の春節はいつになるのでしょう?
2016年の春節はいつ?
2015年の春節は2月19日でしたが、2016年は
2月8日(月)が春節となりますよ。
春節の日だけが休みになる、という訳ではなく
前日の大晦日から、1週間が休みになるのです。
2016年の場合、2月7日(日)~13日(土)の
1週間が春節の休暇です。
ちなみに、中国の小中学校・高校では、年末年始
の休みは、春節を絡めて1ヶ月もあるんですよ。
春節の時期には、中国国内でも故郷に帰省する
人々や旅行者などで、交通機関がマヒするほど!
都市部の人々は、海外旅行に行くことも多く、
中でも日本が大人気なんです。
2014年までは、毎年2月の来日客数は、年間で
最も少なかったのですが、2015年には前年の
2月の、なんと2.6倍増!
なぜ、春節に来日する中国人が、こんなにも
激増したのでしょう?
数字で見る中国人の訪日事情とは?
日本政府観光局の、「2015年2月訪日来客数」の
結果をまとめると、
- 2015年2月に訪日した外国人客の総数は、
138万7千人。 - 来客数第1位が、中国35万9,100人。
(前年は、13万8,236人、その数2.6倍!) - 2月の訪日総数から見ると、来日した外国人の
4人のうち1人は中国人、ということになる。
また同じく、日本政府観光局の「国籍・地域別
訪日外国人1人当たり旅行支出と旅行消費額」
によると、
中国人観光客が日本に滞在中に使う金額は、
1人当たり23万1,753円、とのことです。
また、国別の旅行消費総額を見た場合、全体の
2兆300億円のうち、5,583億円が中国です。
実に27.5%、全体の4分の1なんですよ。
訪日する中国人の数が多い上に、一人当たりの
消費金額も多いので、ものすごい経済効果です。
単純に考えても、2月中に訪れた中国人の数が
35万9,100人×一人当たりの消費金額23万1,753円
その金額は・・・約832億円!
春節シーズンの2月だけでも、日本で中国人は
約832億円のお金を使ったことになるんですね。
本当に驚きですね。
訪日数の陰に口コミの力あり!
中国人観光客がお目当てにしている、と言われて
いるのには、こんなものがあります。
- スキンケア・メイクなどの化粧品
- ビタミン剤などの健康食品
- 市販の医薬品
- 紙おむつ・粉ミルク
- 炊飯器など電化製品
- 洗浄便座
- ステンレスボトル
品質の良い日本製の製品は、お土産にもよい、
と、非常に人気があります。
そして、これらを買うきっかけになっているのが
口コミなんです。
友人や知人の口コミ・SNSからの情報拡散や収集
などが大きな影響を与えている、とのこと。
訪日前に、しっかりと情報収集し、日本では
スマホを駆使し、情報を入手して購入する、
といった方法をとっているのですね。
「爆買い」の言葉だけだと、何とも「ものすごさ」
だけが印象的に映りがちです。
しかし、中国人が求めている物のほとんどは、
日本製品への信頼感あってこそのものなんですね。
まとめ
日本市場にとっても、実は2月は消費の閑散期
と言われています。
そこに現れた、2月の春節休暇。
願ってもないチャンスなんですね。
空港や宿泊施設、電化量販店、ドラッグストア、
デパートなど、大混雑する場面もあるでしょう。
訪日をきっかけに、日本のたくさんのいい所を
見つけて欲しいものですね♪
最近のコメント